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使い方に注意したい「口語的なくだけた言い回し」

2014-12-31

話し言葉の「ノリ」をそのままビジネスメールに使っているケースがあります。

中でもよく見かけるのが「なので」。

会話でも書き言葉でもよく使われている表現です。

メールだけでなく書籍にも見受けられるので、違和感がないという方も多いかもしれません。

例えば、「セミナーの参加者は定員に達しました。なので、今後はキャンセル待ちになります」という文です。

本来は「満席なので、キャンセル待ちになります」のように、「Aなので、B」と文の途中で理由などを説明するときに使う言い回しが「なので」です。

ところが、上記の文例のように「なので、キャンセル待ちになります」と、いきなり文頭に持ってきて「だから」という意味合いで使うケースが増えています。

文頭から「なので」で始めるのではなく、代わりに「ですから」を使ってみましょう。

「ですから」は「だから」の丁寧な表現です。「セミナーの参加者は定員に達しました。

ですから、今後はキャンセル待ちになります」といった具合です。「ですから」は「したがって」「そのため」と書きかえてもよいでしょう。

さらに「まじ、すごかったです」の「まじ」は、ものすごく驚いている様子や衝撃を受けたという感情は伝わってくるのですが、口語的かつカジュアルすぎる言い回しです。

「まじ」は「真剣に」「予想以上に」で、「すごかった」は「何が」「どのように」すごかったかを説明すると、文章として具体的に相手に伝わります。

例えば、「応募者が殺到して受付が間に合わないほどすごかったです」と書くと、文として収まりがよくなります。

また、「考えてます」「そう思ってます」「もう話してます」という表現ですが、これらの文に共通点するのが「い」抜け。

「考えてる」「思ってる」「話してる」は話し言葉でよく使います
が、文章にするときは「考えている」「思っている」「話している」と「い」を付けることをお忘れなく。

「い」抜け言葉に「です」「ます」を付けても文章としては今ひとつ丁寧さに欠けるので注意しましょう。



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