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日本女性の自立を目指して~津田梅子から学ぶ
2014-12-30
日本初の女子留学生にして津田塾大学の創設者として知られる津田梅子は、1864年に東京で生まれました。
父は黒船来襲を機に西洋文明を学ぶ必要性を痛感して英語を学び、通訳や農学者として活躍しました。
先進的な考えを持つ父に育てられた梅子は、まだ幼い1871年にアメリカ留学に出発します。
この留学は、明治政府発足早々の一大事業であった北海道開拓に端を発していました。
北海道開拓使本庁の次官であった黒田清隆は、自身がアメリカで見たアメリカ女性の教養や社会的地位の高さに感銘を受け、日本の女子教育の必要性を痛感。
北海道開拓には有能な人材が必須であり、次の世代を立派に育てるためには教養ある母親が不可欠であるとして女子教育の振興を図りました。
梅子は11年近くの長きに渡りアメリカで過ごし、多くを学び優秀な成績を収めましたが、帰国後は過酷な環境が待ち受けていました。
北海道開拓使は廃止され、受け皿は用意されていなかったのです。
それでも日本の発展には女性の地位向上と自立が不可欠と考え、女子の高等教育機関の設立という夢を抱く梅子は私欲を捨てて津田塾を作り、留学のための奨学金制度も創設しました。
「日本のために尽くしたい」という高い理想を掲げた梅子が蒔いた種は豊かに実をつけて、今では津田塾は日本を牽引する多くの女性リーダーを輩出しています。
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