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『紀伊國屋書店』から学ぶ
2014-11-06
出版不況で本が売れない状況は大型店も例外ではなく、多くの書店が経営難にあえいでいます。
しかし、中には起死回生の策を講じて見事に成功している書店もあります。
老舗大手の『紀伊國屋書店』が仕掛けたのは「ほんのまくら」というフェアです。
文庫本のカバーを「本の書き出し=まくら」にして本をパッキングした状態で並べ、「本の中身は見られない、タイトルも著者もわからない、カバーに書かれた一行目の“まくら”だけを見て面白い本かどうか自分で判断してください」という風変わりな提案です。
成功の要因は書店に足を運んでもらったことでしょう。
「書店に行かないと参加できないフェア」という発想は、ネット書店ではあり得ません。
フェアに来てもらえば「ついで買い」が期待でき、実際に「まくら本」以外の本をついでに購入した人は多かったようです。
また、2回、3回と足を運んだ人が少なくなかったことからフェア自体が魅力的だったと推測できます。
ネット通販で24 時間買い物ができる時代にお客様が実店舗に求めるものは、「選ぶ楽しみ」や「出会う楽しみ」なのかもしれません。
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