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実質金利を考える
2012-10-05
以前、経営相談にこられた方の話から実質金利について考えてみます。
決算対策でご来所頂いたのですが、その方は、無担保プロパー、借入期間5年、金利1.25%、融資額1億円を受けたところでした。
1億円融資を受けたうち、5,000万円は当面使途がないので手許においておくとのこと。
この場合、せっかく1.25%で受けた融資の実質金利は以下のように変わります。
(1億円×1.25%-5,000万円×0.02%)÷(1億円-5,000万円)×100=2.48%
つまり、1.25%の借入金利は実質2.48%で借り入れていることになります。
社長としては、手許にある程度資金を持っておかないと不安だということもあるでしょうが、こちらの社長の会社の場合は、当座預金をもっており、それに当座借越枠がついていたのでそれを利用したほうがいいと思いました。
調べてみると、当座借越枠もA銀行5,000万円、B銀行1億円もありました。
当座借越にすれば、表面金利自体は上がるかもしれませんが、必要な時だけ借り入れた形(預金と借入の平均残高で考えるよう)になるので、実質金利は上記と比べて下がる可能性があります。
当座借越ができる会社は、検討してみる価値があるかもしれませんね。
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