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「もっと素直にならんと」
2014-06-28
江戸時代から続く有田焼の名門、柿右衛門窯の前当主で人間国宝の14 代酒井田柿右衛門氏の言葉です。
柿右衛門氏は昨年6月に亡くなる直前まで、九州の豪華寝台列車『ななつ星』を飾る装飾品の制作に取り組んでいました。
その様子を追ったNHKのドキュメンタリー番組の中で、柿右衛門氏は後継者の浩氏の絵付けを見ながら「なんでもっと真剣に描かんか」と叱責していました。
「本当に頑張れば面白さが自然に出てくる」「まともにまじめに堂々とやれっていうことよ」「逃げんで」「下手でいい、不器用でいい、大いに結構」。
しかし、恰好よく上手に描くというのは「嫌で嫌でたまらん」と言い、「もっと素直にならんと」と諭しました。
体調が悪く、酸素吸入をしながらの叱責でした。
「まじめに素直に堂々と!お前は真摯に打ち込んでいるのか?」と問われているような気がして、テレビの前で思わず背筋を伸ばしました。
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