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あくまで「メイド・イン・ジャパン」~吉田カバンから学ぶ

2014-03-08

「今さら」の日本製か、それとも「あくまで」日本製なのか。

「メイド・イン・ジャパン」との距離感はモノづくりに対する姿勢の現れでもあります。

高度経済成長期を象徴する「メイド・イン・ジャパン」は日本が世界に誇るブランドとして成長し、日本のいち時代を築きましたが、コストダウンのあおりを受けて多くの製造業者が生産拠点を日本国外へ移転しました。

日本製など「今さら」というわけです。

しかしその一方で、あくまで「メイド・イン・ジャパン」を貫き通してきたのが『吉田カバン』です。

1935年の創業以来、一貫して国内生産にこだわり続けているのは、創業者・吉田吉蔵氏の「職人を絶対に絶やすな」という教えによるものだそうです。

吉田カバンといえば熟練の職人が一針一針丁寧に手作りした「一針入魂」のカバンとして知られており、その職人技は海外でも高く評価されています。

細部にまで徹底的にこだわり抜いた機能性の高さと丈夫さは、通称「吉田基準」といわれる独自の厳しい品質基準によるもので、これをなし得るのは吉田カバンが育てあげた職人だけ。

海外生産では決して実現しないのです。

景気や売上がどうであれ吉田カバンは値引きも大量生産もしません。

安易に値引きすれば職人たちの工賃を確保できなくなり、目先の利益を追って大量生産に踏み切れば熟練の職人技を守れないと考えているからです。

職人は吉田カバンにとっての生命線であり財産です。

職人を絶やさないことが吉田カバンのブランディングであり、そしてオンリーワンのカバンを作り続ける秘策なのでしょう。




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