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「お客様が先、利益は後」~中央タクシーから学ぶ
2013-12-23
15年前の冬季長野オリンピックでは、長野市内のタクシー会社が外国のマスコミ関係者などと借り上げ契約を結んでオリンピック特需に沸きました。
しかし『中央タクシー』だけは、「すべて借り上げてしまうと、日頃から使っている人たちや病院に行くおばあちゃんが困ってしまうのではないか」という従業員の一言で借り上げをごく一部に限定し、タクシーがつかまりづらかったオリンピック期間中に新たな顧客を開拓。
その後、長野市でシェア1位を獲得してひとり勝ちしています。
確実に儲かる状況があったのにあえて「逆張り」の発想をしたのは、中央タクシーの企業理念「お客様が先、利益は後」が従業員にしっかり根付いていたからでしょう。
会長の宇都宮恒久氏が中央タクシーを創業したのは28歳のとき。
「タクシー業は運輸業ではなくて、サービス業。人を運ぶのではなく、人に感動を与えるのが仕事」という考えのもと、ご乗車いただいたお客様には必ず自己紹介をする、雨の日は傘のサービスをするなどお客様目線の商売を徹底し、オリンピック期間中も「市民の足」を貫いた結果、「タクシーを使うなら中央タクシー」と指名を受けるほどになり、1台当たりの月間売上は他社の平均2倍にのぼるまでに成長したのです。
いま、日本の「おもてなし」が注目されています。
そして商売でもお客様最優先のおもてなし精神は、日本の美徳だとして海外で再評価されつつあります。
そんな中、利用客から圧倒的な支持を得てリピート率9割を誇る中央タクシーのサービスには、日本が世界に誇る感動のおもてなしの真髄が感じられます。
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