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独立自尊「福澤諭吉」から学ぶ
2013-11-18
幕末から明治にかけて西洋文明を日本に紹介し、文明開化の道を開いた啓蒙思想家の福澤諭吉は1835年に大阪で生まれました。
豊前中津藩の下級藩士だった父は優秀な漢学者で人柄も誠実でした。
藩内でも信望の厚い人格者でしたが、身分の低さゆえに高い役職には就けず実力を発揮できぬまま世を去りました。
家柄によって人生が決まってしまう理不尽な身分制度に、幼少の頃から強い違和感を覚えていた諭吉は、その後、勉学で頭角を現します。
蘭学はもちろん独学で英語も身に付け25歳のときに幕府のアメリカ使節団に選ばれます。
二度の渡米、一度の欧州訪問を通じて諭吉は欧米の生活や学問、先進的な社会制度に触れたのでした。
慶応義塾の創設者としても知られる諭吉は、政府に入らず民の立場で人々に新しい思想や学問を伝え続けました。
教育者としての顔のほかに、現代でも読み継がれる『学問のすすめ』に代表されるベストセラー作家でもありました。
執筆の際は「誰に何を伝えたいか」「広く世の中の人にわかってもらうにはどうすればよいのか」を常に意識していたといいます。
「わかる人だけがわかればいい」という考えをよしとしなかった諭吉の、「天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず」「独立自尊」の言葉には、人間の平等と各自が自立して生きてほしいという熱き願いが込められているようです。
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