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給料・給与・賃金の違い

2012-09-15

【Q:人事部職員】

人事部で給与業務を担当しています。

先日、社員から「給料と給与って何が違うの?」と質問され、とっさに答えられませんでした。

給料・給与・賃金といった言葉を日常業務の中で何気なく使っていますが、意味の違いがはっきりしません。

これらはどのような違いがあるのでしょうか?

【A:社会保険労務士】

給料を辞書で引くと「使用人などに対して、雇い主が支払う報酬、俸給のこと」とあり、官公庁では給料に諸手当を加えたものを給与と称しています。

給与と給料は一般的には同じ意味で使うことが多いのですが、給与の方がより広い意味で使われます。

賃金は、法律では「賃金、給料、手当、賞与その他名称の如何を問わず、労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのもの」(労基法第11条)とされていて、労働の対価として支払われるすべてのものを意味しますから、賃金≧給与≧給料と考えるとわかりやすいと思います。

例えば給与は毎月支給されますが、賞与は夏と冬の年2回、景気が悪ければ払われないこともあります。

しかし、これも法律上は立派な賃金です。

ちなみに労働基準法・雇用保険法・労働保険徴収法では賃金、所得税法・地方税法では給与所得と、法律によっても表現が違い分かり難くなっています。




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