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岡山の税理士のウェブログ

情と理を備えた日本実業界の父「渋沢栄一」から学ぶ

2013-08-01

近代日本経済の祖・渋沢栄一は1840年、現在の埼玉県深谷市の裕福な農家に生まれました。

藍の加工で財を成した父から商才を、困った人には進んで手を差し伸べる母からは優しさを受け継ぎました。

時は幕末、尊皇攘夷に身を投じた後に一転して徳川慶喜に仕えるなど時代に翻弄される若い日々。

栄一は持ち前の才覚を発揮し行く先々で功績をあげ、慶喜の弟・昭武のフランス留学随行の任に就くと、その滞在中に多くのことを吸収しました。

そのひとつが「合本法」と栄一が名付けた資本主義の大本です。

大衆の資金を集めて大規模な営利事業を行ない、その利益を還元することで大衆やひいては国全体の富を増やしていく仕組みに感銘を受けました。

また、士農工商や官尊民卑の風潮がないことにも驚き、日本経済の発展に尽力する際の原点となりました。

帰国後は新政府に参画して日本初の銀行設立にも関わり、日本郵船、帝国ホテル、東京ガス、東京電力と今日も日本経済の要となっている会社を設立しています。

しかし、利益を独占し己の財を築くことは好まず、会社がある程度成長すると身を引き次の会社を興すことに注力しました。

結果、関わった会社は500以上、社会事業は600以上。

「個人の利益追求が国や公の利益をもたらす」という理念を掲げて道徳と経済の両立を目指し国と公の利益を追い求めた生涯でした。



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