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「不可能ですけど、いつもやっています」
2013-06-23
米国出身で日本文学研究者のドナルド・キーンさんがテレビ番組の対談で語った言葉です。
キーンさんは日本に永住するために、89歳だった昨年、日本国籍を取得しました。
キーンさんは松尾芭蕉の『奥の細道』の翻訳について、「（芭蕉の句に匹敵する翻訳は）不可能ですけど、いつもやっています」と話していました。
４度翻訳しても、まだ目指すところにたどり着いていないのだそうです。
私たちは仕事や家事などで忙しくなると「次から次にこなすのが精一杯、出来不出来は二の次」と思うことがあります。
そんなときこそキーンさんにならって、「これだ」と思うことに丹念に取り組んでみましょう。
ささやかなことでいいのです。
１回に割く時間は少し。それを人のためではなく、自分のためにコツコツと続けます。
失敗と工夫を繰り返し、少しずつ進歩するうちに、余裕と深い満足感が心に広がっていることに気付くでしょう。
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