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経営とは積み重ね「株式会社ヤナギヤ」から学ぶ

2013-06-28

「顧客のニーズを探る時代は終わった」と明言するのは株式会社ヤナギヤの柳屋芳雄社長。

蒲鉾・豆腐・海苔などを製造する食品加工機械をつくる会社の三代目です。

ヤナギヤ一番の売れ筋は、あの『カニカマ』の愛称でよく知られるカニ風味蒲鉾を製造する機械で、実は世界シェア7割という知られざるグローバル企業なのです。

しかし、カニカマ製造機がヤナギヤの売上に占める割合は1割程度しかありません。

お客様からの相談は何でも引き受け、たとえそれが「ふぐの皮むき機」であっても一から研究開発して製品化してしまうからです。

創業100年近くのヤナギヤが世界を相手にする企業に成長したのは、この「生み出す力」によるものでしょう。

玉石混淆の情報が大量にあふれかえる社会では、商品への潜在的な要望があるだけで具体的な要求は見えにくい。

だから顧客のニーズを探るのではなく、潜在的な要望の中から具現化できるものを正確にとらえて顧客に提案していくのがヤナギヤの商売スタイルです。

柳屋社長にとって経営とは「積み重ね」だそうです。

信頼は、小さな約束をひとつひとつ守り続けてはじめて得られるもの。

当たり前のことを当たり前に積み重ねていけば、それがいつしか特別なものになって顧客から頼られる存在になる。

こうした強固な信念を持って顧客の要望にとことん向き合い、数々の独創的な機械を生み出してきたヤナギヤの商売スタイルからは、「積み重ね」という地道さこそ実は先進的な経営哲学であるという力強いメッセージが感じられます。



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