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「未来工業株式会社」から学ぶ

2013-06-05

『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』『稼ぎたければ、働くな。』と言えば、『未来工業』創業者・山田昭男氏のベストセラーです。

報告、連絡、相談は禁止。残業や命令も禁止で何でも社員の自主判断に任せ、休日の多さは日本一で定年は70歳。

このように未来工業の「ヘンなきまり」をあげたらキリがありませんが、この不況下でも増収を続けているのは「社員」が頑張っているからのようです。

未来工業の経営理念のひとつは「常に考える」。「社員がみんな自分で考えるようになれば会社は儲かる」と山田氏は言います。そのためには「考える環境」を作る必要があり、その環境とは「社員が喜ぶようにしてやること」なのだとか。

社長の仕事とは、社員を幸せにして「この会社のために頑張ろう」と思ってもらえるような「餅(インセンティブ)」を与えること。

社員がヤル気を出して会社が儲かれば、分け前をまた「餅」にする。

これが未来工業を成長させてきた仕組みのようです。

休日は多くて労働時間は短くて、上司への報告は禁止で何でも自分の判断次第という環境を与えられると、人間はむしろいい加減なことができません。

その中で成果を上げようと必死で工夫して頑張るものです。

未来工業の社員が幸せなのは「頑張りに見合った見返りがある」と実感できるからでしょう。

その仕組みを本気で考えた山田氏いわく、「鞭(ムチ)が無くとも社員は働く。それを知らないのは“知”」。

社員に頑張ってほしかったら、先に与えるのは「ムチ」ではなく「アメ」というわけです。



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