1. ホーム
  2. 岡山市の税理士のウェブログ
  3. 早世の天才教育者「吉田松陰」から学ぶ
岡山の税理士のウェブログ

早世の天才教育者「吉田松陰」から学ぶ

2013-06-10

長州藩兵学師範や松下村塾の主宰者として幕末維新の志士を数多く育てた吉田松陰は、1830年杉家の次男として生まれました。

父が下級武士で収入が少なかった杉家は大家族で支え合い、幼少の頃の松陰は農作業を手伝いながら兄と勉強をしました。

5歳で叔父の跡継ぎとして吉田家の養子となり、藩の兵学師範の道を歩み始めた松陰は、師匠である叔父の玉木文之進に厳しい指導を受けます。

その甲斐あって10歳にして藩主に兵学の講義を行い、高い評価を受けます。

文之進の「学問は実践することが重要だ」という教えは松陰の人生に大きな影響を与えます。

知見を広めるべく九州や東北など各地を遊学。

ペリーの下田来航時には米艦に乗り込んで渡航を試みますが、失敗に終わり投獄されます。

その獄中でも囚人相手に孟子の講義をし、出獄後もすぐに講義を再開するという一途で情熱的な教育者でした。

松下村塾での松陰はいかなる身分の者も塾生として受け入れ、塾生間はもちろん師弟間も平等の付合いを大切にしました。

「自分は十分に教えることはできないが、一緒に勉強することはできる」と塾生に話し、講義だけでなく読書会や討論を通じて塾生の主体性を育みました。

「安政の大獄」で29歳で世を去りますが、桂小五郎、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋らに教えは受け継がれ、彼らが新しい日本の礎となったのです。



※当ウェブログの内容等に関するご質問は、受け付けておりませんのでご留意ください。