- ホーム
- 岡山市の税理士のウェブログ
- 「試用期間」で気を付けることを教えてください

「試用期間」で気を付けることを教えてください
2013-03-24
【Q:人事部】
人事担当者です。
この春数年ぶりに新卒採用者を迎えることになりました。
過去に新卒採用が上手くいかなかったこともあり、今回は試用期間を設けるよう社長から指示されています。
本人にも入社3ヶ月間は試用期間でアルバイト待遇になる旨を伝えてありますが、実務上どのような点に留意すべきでしょうか。
【A:社会保険労務士】
「試用期間」とは労働者の勤務態度や能力、技能、性格などを確認するために、一定期間「試み」で使用する期間のことです。
労働者には書面または口頭で伝える必要があります。
社会保険の加入については条件を満たせば加入させる必要があります。
今回の新卒採用者に対して試用期間を設ける意味は、解雇について会社側の裁量が広く認められていることで、本採用不適格者を排除することにあると思われます。
しかし、新卒採用者の場合は技能習得にかなりの時間を要すると考えられるので、「遅刻が多い」「指揮命令に従わない」など基本的な勤務態度が著しく不良であることや、「学歴詐称」など重大な理由以外では不採用にすることは難しいと思われます。
また、本採用の前提として試用期間を設けるため、会社側には新卒採用者に相応しい指導方法や教育の実施が求められます。
※当ウェブログの内容等に関するご質問は、受け付けておりませんのでご留意ください。