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同音異義語(同じ読み方で違う意味のことば)
2013-03-31
パソコンやタブレット端末などでひらがなを漢字に変換するとき、いくつかの候補がずらっと並び「どれがこの文章に正しいの?」と迷ったことはありませんか。
脳内でスムーズに変換できるように、下記の5つの例を参考にポイントをおさえてみましょう。
1. いどう(移動、異動)
例えば「新年度には人事“いどう”がある」の場合、これは「異動」を使います。「移動」は場所や位置が物理的に動くときに使い、「異動」は勤務、職務が動くときに使います。
人事異動で部署が変われば、仕事部屋や机は「移動」となりますね。
2. いぎ(異議、異義)
例えば「上司の意見に対して、部下は“いぎ”を唱えた」の場合、これはある意見に対して反対の意見を述べるという場面なので「異議」が正しいです。
ごんべん(言)の有無に要注意です。
3. かいほう(開放、解放)
例えば「今日は会議室を“かいほう”しています」の場合、どちらの言葉も自由にすることを意味しますが、「開放」は場所や扉、窓を開け放ち自由に出入りできること。
「解放」は心や身体の制限を解いて自由に放つという意味なので、前者の「開放」を使います。
「開け放つ」「制限を解く」という具合に漢字から理解できるのでわかりやすいですが、迷ったときは自由なのは「場所」なのか、「人間(心や身体)」なのかで判断しましょう。
4. しゅうせい(修正、修整)
例えば「資料写真を“しゅうせい”しました」の場合、これは「修整」を使います。
どちらもより良くするために手を加える作業のことを意味しますが、詳しく区別すると「修正」は間違いを正すことで、「修整」は乱れている所、よくない所を整え直すことです。
「修正」は主に文章や意見、計画などを直すときに使い、「修整」は写真(画像)などの傷を消したり手を加えたりするときに使います。
5. ほしょう(保証、保障、補償)
例えば「彼の人柄は私が“ほしょう”します」の場合、これは「保証」を使います。「保証」は確かだと責任を持つこと。
「保障」は生命、財産、権利などを守ること。「補償」は相手が被った被害を償うことです。
また、「ほ」を表す漢字も「保証」と「保障」では違いがあります。
「保証」の「保」は、担保の「保」と同じで「請け負う」という意味があり、「保障」の「保」は「大切に守る」という意味です。
「保」という漢字ひとつとっても、複数の意味が含まれていると知ればとても興味深いですね。
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