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岡山の税理士のウェブログ

「Oisix(オイシックス)」から学ぶ

2013-03-30

「付加価値」や「差別化」はサービスを受ける側に評価されてはじめて成立します。

「安心安全な食品」を掲げ、有機・無添加食品のインターネット販売を行う『Oisix(オイシックス)』の付加価値が差別化として成立しているのは、オイシックスの思いが利用者にしっかり伝わっているからでしょう。

「最大のリスクは何も夢中になれるものがないまま人生を終えること」と言う社長の高島宏平氏がオイシックスを立ち上げたのは2000年。

一般のスーパーと比べて1.5 倍の値段にもかかわらず利用者は75 万人を超え、今では年商126億円。

1回の平均購入単価約5,000円に対する利益は数百円だそうですが、「継続購入」と「リピーター」に支えられての126億円です。

「入会金・年会費・利用料が無料」「注文は1点から」「好きなものを自由に選べる」という利用者目線のシステム。

野菜は受注後に収穫するこだわりの鮮度。

東日本大震災以降は、乳幼児用高精度検査で放射性物質「不検出」確認済みの商品だけを取り扱う「ベビー&キッズコース」を導入し、「安全」「安心」をキーワードに日本の食品業界の改革に果敢に挑んできました。

その働きかけは例えば、ダンボール箱の両脇に野菜の保存方法を書いておくといった一見地味なやり方です。

しかし利用者は、箱を空けたらすぐ見えるところに書いてある保存方法を見て、食材や資源を無駄にしないオイシックスの思いを感じ取ることでしょう。

どこに目を向けているのか。

その思いを発信し続ける挑戦こそ最大の付加価値となり、消費者から選ばれていくのではないでしょうか。




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