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才能と運に恵まれた平安貴族「藤原道長」から学ぶ
2019-08-15
「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」の歌で知られる藤原道長は996年、藤原兼家の五男として生まれました。
時は平安時代、藤原家は一族の娘を天皇家に嫁がせ、婚姻関係を結ぶことで権威に近づき栄えてきました。
政治の実権を握る「幼少の天皇の代理人である摂政」「成人した天皇の補佐役である関白」といった摂関政治が確立されると、貴族たちは一族の娘を天皇家に嫁がせて政治的権力を握ることに腐心していました。
末息子だった道長は、政変や親族内の争いを間近に見て育ち、政治の動向を見極める目を養ったといいます。
父・兼家が摂政になり一族を引き上げたことに加えて、一条天皇の母である姉・詮子の後援も得て順調に昇進しました。
そして3人の天皇に自身の娘3人を嫁がせて、貴族政治の全盛期を築き上げたのでした。
このように政治力に長けた道長でしたが、文人の顔もあわせ持ち、華やかな王朝文学の発展にも寄与しています。
娘・彰子を一条天皇に入内させる際に、彰子の品位と教養を高め一条天皇の関心を引き付けようと、当代一流の才媛たちを集めて彰子の侍女とします。
その中の1人が紫式部で、道長は紫式部の執筆を物心両面で支援し、その結果、世界初の長編小説といわれる『源氏物語』が誕生したのでした。
主人公の光源氏は道長がモデルになっているともいわれています。
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