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敬天愛人「西郷隆盛」から学ぶ
2013-01-19
1827年、幕末維新の志士として知られる西郷隆盛は、薩摩藩の下級武士の家に生まれました。
少年時代に暴漢に襲われ負傷したため武芸の道を断念し学問に打ち込むようになり、それが歴史に名を残す政治家への道を開きました。
17歳で出仕した隆盛は10年間、農村をくまなく巡回し重税に苦しむ農民の声に耳を傾け、農政や民生を学びます。
上官の「民は慈しむものだ」という教えを胸に、農民に深い愛情を抱き民にも慕われました。
27歳で薩摩藩主の島津斉彬(なりあきら)に見出され、江戸で私設秘書として活躍します。
隆盛が提出した藩や農政に関する建白書が評価されての大抜擢でした。
その後、斉彬の急死により隆盛にも受難の日々が訪れます。二度の島流しにあい劣悪な環境で過ごす中、隆盛は学問に触れ人間的にも大きく成長します。
そこで育まれたのが「敬天愛人」の考えです。
「天を敬い、人を愛する」と読み、隆盛の生き方を象徴しています。
薩長同盟や廃藩置県の断行など多くの業績を残した隆盛。
「人は己に克つをもって成り、自らを愛するをもって敗れる」「徳の高い者には位を、功績の多い者には報奨を」「人を咎(とが)めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし」。
戊辰戦争で隆盛に命を救われた庄内藩士たちがまとめた『南洲翁遺訓』には、隆盛が大切にした無私と道義の精神や彼の教えがまとめられています。
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