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「ケーズデンキ」から学ぶ
2013-01-13
ビックカメラとユニクロのコラボ店舗『ビックロ』は大きな話題を呼びました。
しかし一方では、「そこまでやるのか」という家電量販業界の苦境も見受けられます。
家電量販業界は依然として厳しい状況にありますが、そんな逆風の中でも長期安定成長を続け、業界上位の地位をキープしているのが『ケーズデンキ』です。
ケーズデンキの創業は1947年。
それから今日までの間にはオイルショックやバブル崩壊、リーマンショックなど様々な経済危機があり、ケーズデンキもその影響を受けたはずですが、一度も売上高を落とさずに増収を続けてきました。
「しっかりとやるべき事を、焦らずに着実に実行してきた賜物だ」と話すのは加藤修一会長。
ケーズデンキのこうした姿勢は「がんばらない経営」として知られています。
60パターンを超えるシフトを導入して従業員を楽にする。
「できる人」を増やすのではなく「できない人」を減らしていく。従業員には販売ノルマを課さない。
そして、業界1位にならないようにゆっくりと成長する。
こうして「がんばらないこと」をがんばるのがケーズデンキのモットーだそうです。
激しいシェア争いを繰り返し、「業界トップだ」「売上ナンバーワンだ」と色めく企業が多い中、ケーズデンキの「がんばらない経営」は一見、真逆を目指しているようでいて、実はローコストの徹底によって効率的に利益を生み出しています。
「がんばらない」とは「怠ける」ことではなく「無理をしない」こと。
無理をして成長した会社はやがて衰退していきますが、「がんばらない経営」は息の長い成長を続けていくのでしょう。
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