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社会保険料はどうやって決まるのですか
2012-12-26
【Q:営業職員】
入社5年目の営業職です。
先日、職場の同僚と給与明細の話になり、改めて明細書を見返してみました。
社会保険料(健康保険料と厚生年金保険料)は天引きされる金額も多く、額が変動していることに気付きました。
残業が多いと社会保険料が高くなるとも聞きますが、どのような仕組みで決まるのでしょうか。
【Q:社会保険労務士】
社会保険料は所得税の課税非課税に関わりなく、給与明細上の総支給額が計算対象となります。
ただし、実際の保険料の計算は月々の給与ではなく、標準報酬月額(あらかじめ定めた金額幅ごとの月額)に保険料率を乗じて算出します。
たとえば23万円以上25万円未満の場合であれば、標準報酬月額は24万円となります。
この標準報酬月額の決め方は、4~6月の3ヶ月間に支払われた給与の平均額を元に算定し、その年の9月から適用する「定時決定」が基本となります。
そのため4~6月に残業が多い場合には、標準報酬月額が高く計算されますので保険料も高くなります。
また、残業代や成果報酬などを除く基本的な給与が一定以上増減した場合には「随時改定」が行われます。
なお、厚生年金保険料は当分の間、毎年9月分から引き上げられています。
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