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「株式会社エース」から学ぶ
2012-11-12
低価格の似たようなものが市場にあふれる昨今、「こんなものが欲しかった!」「これを買えて良かった!」、そんな驚きや喜びのある消費とは縁遠くなり、もはや消費は一種の作業になってしまったかのようです。
それだけ消費者の多様化が進んでいるとも言えるのでしょう。
消費に慣れきってしまった日本人の財布を開くにはどうしたらいいのか。
そのキーワードのひとつに、「感動」があるようです。
北野エースなどを展開する『株式会社エース』は年商200億円。今では全国に50店舗のスーパーマーケットを展開していますが、関西から関東に進出してきた10年前は無名のスーパーでした。
それが今では、東京スカイツリーのショッピングセンター「東京ソラマチ」に出店するまでになりました。
急成長を支えた柱は「ニッチ戦略」だそうです。
「生活者の二極化と多様化が進む今の時代で生き残りを考えると、標準化や総合化ではなくニッチを追求しなくてはならない」。
北野秀雄社長が考えたニッチとは「“量販店”ではなく“質販店”になれ」でした。
たとえば東京・調布の店には、醤油だけでも140種類、ドレッシングは195種類、レトルトカレーは350 種類も用意されています。
東京ではなかなかお目にかかれない逸品がずらりと並ぶ品揃えは、お客様からするとまるでワンダーランドのようだとか。
お客様がエースを訪れると、そこには常に驚きや喜び、または発見といった感動があるのです。
エースでは仕入れを各店に任せ、社員に自由な発想で経営させる組織作りをしています。
コンセプトに掲げている「感動を与える店」とは、お客様への感動であると同時に社員への感動でもあるのでしょう。
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