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敬語の誤用とうっかりミスにご用心!

2012-11-10

例えば、責任ある仕事をメールで打診されたあなたは、謙遜のつもりで「私では役不足です」と返信しました。

でも、これは間違いです。「役不足」とは、本人の能力に対して役目が軽すぎることを意味します。

この場合は「役不足」ではなく「力不足」とするのが適切です。

言葉の意味を取り違え、「役不足」を「荷が重い、能力が足りない」と勘違いして使ってしまうと、自分では謙遜して書いたつもりでも、相手には「生意気・不遜なやつ」と受け止められてしまいます。

こうした言葉の誤用は、敬語にも見受けられるので注意が必要です。

例えば、「御社を担当させていただくことになりました佐藤です」という一文。

「~させていただく」は相手に許可を得たり、何かしら恩恵を受けたりする場合に使う謙譲表現です。

この例文では相手の会社を担当するにあたり、相手の許可をとる必要はないので、「させていただくことになりました」は不要です。

「御社を担当いたします佐藤です」として失礼にはなりません。

このように「~させていただく」は多くの場合、「~いたします」と書き換えることができます。

むやみに「~させていただく」を使うのではなく、「~いたします」に書き換えられないか今一度、考えるようにしたいですね。

また、二重敬語にも気をつけましょう。

例えば、「弊社のウェブサイトをご覧になられましたか?」という一文。

「ご覧になられましたか」は、「見る」の尊敬語「ご覧になる」に、尊敬の「~られる」が重ねて使われている二重敬語です。

この場合は「弊社のウェブサイトをご覧になりましたか?」が正しい敬語の使い方です。

「ご存じでいらっしゃいますか?」「ご丁寧なご案内をいただきまして」は、いずれも過剰に敬語が使われている一文です。

「ご存じでしょうか?」「丁寧なご案内をいただき」とすればすっきりします。

敬語を多用して、文が長くなるほど丁寧というわけでは決してありません。

何となく聞きかじった言葉をつなげて敬語っぽく見せかけるのではなく、真意が伝わる敬語を適切に使うことをメールでも意識してみましょう。




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