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「アキュラホーム」から学ぶ
2012-11-04
ある出来事が人生を変えるように、会社にも転機となるきっかけがあります。
消費者が満足する低価格住宅を徹底的に追求している『アキュラホーム』が成功を収めるきっかけになったのは「1枚のチラシ」でした。
1981年、当時22 歳だった宮沢俊哉さん(現アキュラホーム社長)は建築士を1人雇い、住宅の修繕を中心にした「都興(みやこ)営繕」を設立しました。
まだ「リフォーム」という言葉もなく、建築業界はどんぶり勘定が当たり前だった時代。
1億円を売り上げても1千万円の赤字が出るような厳しい状態で、仕事を続ける下請け業者がめずらしくなかったそうです。
下請けでは仕事をするほど赤字になる・・・。
そこで宮沢さんは、下請け状態から脱出するためにふたつの戦略を練りました。
ひとつは一般ユーザーとの直接受注だけに絞ること。
もうひとつは不透明な価格を明示してどんぶり勘定をやめること。
活用したのはチラシでした。
チラシの表では風呂釜交換やベランダのスノコ修理など、ニーズがありそうな住宅リフォームの具体例をカラー写真で紹介しそれぞれの価格を明示。
裏面には具体的な資金計画の情報を掲載し、新聞の折り込みチラシとして配布したのです。
果たしてチラシ効果は絶大で電話が殺到しました。
このチラシ効果で会社の立て直しに成功したあと、自社の合理化ノウハウを「アキュラシステム」として全国の工務店に公開。
現在では17期連続増収という快挙を達成しているアキュラホームの原点は、「価格の見える化」で業界の悪しき慣習に挑んだ1枚のチラシにあったのです。
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