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社会的成功の裏にあった「宅急便の父」の苦悩に迫った感動作

2017-05-04

【タイトル】:小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの

【著者】:森 健

霞が関と闘い、個人向けの小口貨物配送事業「宅急便」を開始した名経営者として知られる小倉昌男氏は、なぜ46億円もの私財を障害者福祉に投じたのか。

この疑問を解くために著者は小倉氏の足跡を丹念にたどり、多数の関係者を取材して家族をめぐる小倉氏の苦悩に迫ります。

小学館の第22回ノンフィクション大賞受賞作で、本書の帯にある「史上初『選考委員が全員満点』をつけた傑作」という宣伝文句も大げさではない感動作でした。

疑問を追い続けた著者が行きついた先とは?

ぜひお読みください。

人の心の内を探り、プライベートを明らかにするというのは社会的な意義がなければできないことでしょう。

しかも相手は故人で話を聞くことができなければ関係者への影響も大きい。

著者が誠実な姿勢で取材を進め、関係者も取材に協力的だったことは分かりましたし、内容もとても引き付けられるもので涙もしましたが、それでも途中までは「なぜ書くのか?」という疑問をぬぐえませんでした。

しかし最後にその意義が明らかになり、温かい気持ちで本を閉じました。



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