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日本国家の未来のために「勝海舟」から学ぶ
2017-04-23
江戸城無血開城を実現し「日本海軍の父」ともいわれる勝海舟は、1823年に江戸で生まれました。
父は旗本ながら終生無役で家は貧しかった海舟ですが、17歳の時に世界地図を見てその広さに驚き、まだ見ぬ世界を知ることが重要と悟ります。
そこで独学でオランダ語を学び、全58巻から成る辞書『ヅーフ・ハルマ』を借り受けて筆写します。
さらにオランダの兵学書までも、持ち主の家へ深夜に通い半年間で全て写し終えました。
これらの書物が、海舟の海防論形成や国際情勢を見る目を養ったのです。
そして30歳の年にペリーが浦賀に来航、危機感を抱いた幕府は対外政策の意見を広く募ります。
自らの存在をアピールし、幕府に仕官する道も開けると考えた海舟は「海防意見書」を提出します。
その内容は、身分を問わない優秀な人材の登用、江戸湾の防備、軍艦の建設など、日本の国防や外交の将来に向けたものでした。
これが認められ32歳という遅咲きで世に出ます。
その後は幕臣の立場でありながら、開国の必要性を説き、坂本龍馬や西郷隆盛など倒幕の志士とも関わりを持ちつつ江戸城無血開城を実現したのです。
「事を遂げる者は、愚直でなければならぬ」という海舟の言葉からは、不遇の立場に置かれながらもそれを悲嘆せず、国家の未来を大局的に見据え、真摯(しんし)に事に当たった生き様がうかがえます。
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