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税額控除とは

2012-10-09

「税額控除」とは、取得した事業年度に、取得価額の一定割合の税額を控除するものです。

当該事業年度に法人税額の一定割合相当額を限度額としますが、その事業年度に控除できなかった金額は翌年に繰り越して控除できます。

特別償却は2年目以降の減価償却を1年目に先取りしているだけなので、特別償却をすると2年目以降の償却費が減ってしまいます。

つまり、課税が繰り延べられているにすぎません。

税額控除は、算出税額から投資額の一定割合を控除しますので、2年目以降も償却費が減少することなく、純粋に減税効果が得られます。

特別償却と税額控除、どちらの選択が有利かの判断は、適用する会社の事情によって異なります。

「特別償却」の場合は、課税を繰り延べたことによる利息分程度のメリットしか得られないかもしれません。

ただし、キャッシュフローを温存したい会社なら特別償却を選ぶのが良い場合もあります。

また、赤字企業では支払うべき税金がなければ、「税額控除」を選んでも節税効果は全くありません。逆に「特別償却」で課税の繰り延べ効果(繰越欠損金)を得ることができます。




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