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岡山の税理士のウェブログ

転ばぬ先の串・・・?

2017-04-06

2016年10月に掲載された日経新聞の下記の記事をお読みになりましたか?

<「居酒屋、『1人2000円』の攻防 焼き鳥1本120円/低価格業態にシフト」

居酒屋大手が低価格業態へのシフトを強めている。

「塚田農場」を手掛けるエー・ピーカンパニーは客単価が2千円程度の新業態の展開を開始。

ワタミは今期、既存の居酒屋約80店を低価格の焼鳥店などに転換する。

幅広いメニューを扱う総合居酒屋が苦戦する中、客単価が2千円を下回る「鳥貴族」が好調を維持している。>

ここ数年の景気の低迷は、「居酒屋」という業態を大きく変えたようです。

少量で値段が高く、付加価値を求めていた時代は去り、一昔前の学生が喜ぶような金額で会社員たちは飲み会をすることが多いとか。

そこで自分自身を振り返ってみます。

昨年の忘年会の予算はいくらだったのか?

クリスマス・プレゼント、正月のお年玉は昨年と比べてどうだったか?

ご自身がたっぷり経費を使える立場の方には分かりにくいかもしれません。

それでも、あえてそういうお店に足を運び、今の社会を知ることも企業の存続には大切なのではと思います。

そして、自社の製品は今までと同じ金額でよいのだろうか?

過剰な「付加価値」を上乗せして、いたずらに金額を吊り上げていないだろうか?と問答を繰り返してみるのはいかがでしょう。

居酒屋の変化は、一部とはいえ多くの会社員の実情を表します。

もし今、貴社の商品がよく売れていたとしても、その業態を変えるほどの波はいつか・・・いえ、すでに貴社にも影響を及ぼしているかもしれません。

「転ばぬ先の杖」といいますが、今からその波に備えることは、食卓から成功と出世を考えることに他なりません。

ぜひ、焼き鳥の串をじっと眺めてみませんか。




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