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信念を貫き通した人生「日蓮」から学ぶ
2017-03-12
法華経の教えを広め今に受け継がれる日蓮宗の基礎を築いた日蓮は1222年、千葉県安房郡小湊(現在の鴨川市)の漁師の家に生まれたと伝えられています。
鎌倉時代の初期、戦乱や地震、疫病といった災厄が続き、人々は「仏の恵みも届かぬ末法の世」と思い悩んでいた頃でした。
日蓮は11歳で清澄寺に入山し、住職・道善房を師として初等教育を受けます。
ここで当時、流行していた浄土宗に触れ当初は信仰していたものの「死後に極楽浄土に行ける」という教えに疑問を抱きます。
15歳で出家して仏教を学ぶために遊学を始めた日蓮は、鎌倉で浄土宗や禅宗を学び、その後、法然や親鸞、道元らも学んだ天台宗の総本山・比叡山を拠点に修学を重ねます。
この頃に膨大な量の仏教書籍『一切経』も読破。
全ての経典の中で法華経が最も尊いという確信を得た日蓮は、法華経信仰を広めることを決意し31歳で立教開宗しました。
来世での救済を説く浄土宗を厳しく批判して「現世にこそ救いの道がある」と訴えます。
他の宗派を許さず『立正安国論』を上程して国に対しても強く自身の信念を訴えますが、浄土信者や幕府から厳しい迫害を受け、衣食にも事欠く貧しい生活の中60歳でこの世を去りました。
「まず臨終の事を習うて後に他事を習うべし」という言葉からも、国を救おうという強い信念と信仰の深さが感じられます。
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