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世界の道は早稲田に通ず「大隈重信」から学ぶ

2017-02-16

明治の初頭、政治と教育に情熱を捧げ日本の近代化を推進した大隈重信は1838年、佐賀藩の武士の家に生まれました。

幼い頃に父が病死したため母の手で育てられた重信は、佐賀藩の藩校・弘道館に学び、その後に宣教師であるフルベッキから英学を学びます。

30歳の頃、日本でのキリスト教徒の扱いをめぐってイギリス公使と論争、その交渉手腕が高く評価されました。

その後、政府に入ると財政再建や富国強兵に取り組み、通貨単位「円」の制定や鉄道敷設を実現しました。

そして、政治に並んで注力したのが教育です。政府を追われ下野した後に、44歳で東京専門学校、現在の早稲田大学を設立します。

この頃、立憲改進党を立ち上げていた重信は、日本の将来を担う若者の育成も重要だと考えていたのです。

このとき掲げた教育理念は「学問の独立」でした。

当時、学問といえば西洋のそれを指していた状況を大変憂慮していたといいます。

「一国独立の基礎は自主独立の精神にあふれた国民の形式にある」として学問の独立を目指すとともに「権力の下に支配されず、独立して意の向かうところへ赴くことが必要である」とも考えていました。

「若い人は高尚なる理想をもたなければならぬ」「その理想を行うという勇気がなければならぬ」という重信の言葉は、現代の若者にはどのように響くのでしょうか。



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