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生き残りに悩む足袋会社の宮沢社長は、私たちなのかもしれない
2017-01-02
【書籍タイトル】:陸王
【著者】:池井戸潤
埼玉県行田市で老舗の足袋製造会社こはぜ屋を営む宮沢は、需要の先細りをひしひしと感じていた。
スポースショップで5本指のランニングシューズをたまたま目にした宮沢は、地下足袋ランニングシューズの開発を思い付きます。
故障中の陸上長距離選手、大手シューズメーカーのシューフィッター、融資に否定的な銀行員、死蔵特許にしがみつく男。
さまざまな思いに翻弄され、困難に見舞われる宮沢。
果たして新規事業に成功の目はあるのか。
企業小説でベストセラーを連発する池井戸潤の新作です。
ページを繰る手をとめることができず、本書が600ページ近くもあったことに気付いたのは読み終えたあとでした。
銀行や大手企業の社員があまりにも憎々しく描かれていて「やりすぎ感」はちょっと感じましたが、「災い転じて福となす」展開あり、その逆ありで楽しめました。
困難は次々やってくるし痛快なシーンばかりが続くわけでもありませんが、悩みながら全力を尽くし、成長する登場人物たちに共感しました。
さあ私も明日はがんばろう!と思わせてくれる1冊です。
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