岡山の税理士のウェブログ

恋せよ商売人

2017-01-14

ソニーを世界的な企業に育て上げた創業者の盛田昭夫氏はコミュニケーションの名手でした。

たとえ初対面の人でも30分話しただけで、「この人にもう一度会いたい」「この人ともう一度話したい」と思わせる話術をお持ちだったようです。

その極意は「(商談相手を)恋愛対象だと思い、口説くつもりで話をする」と述べています。

「ビジネス」と「恋愛」には通ずるところがあるとよくいわれるのは、ともに相手がいて、コミュニケーション能力がものをいうからでしょう。

ジャパネットたかたの創業者でテレビショッピング界の革命児でもあった高田明氏も、かつて「ショッピングもビジネスも恋愛と同じ」と語っていました。

その心は、「ショッピングも恋愛も思いを伝えるためにチャレンジし続けること」。

高田氏のウリだった独特の甲高い声と熱い語り口調は、「女性を口説くときと同じトーンで“魅力的でしょ?”といった眼で商品を紹介すると、主婦たちの心に刺さり、購買欲が湧く」という長年の経験から得た勘どころだったようです。

ホンダの創業者の本田宋一郎氏はこんな言葉を残しています。

「芸術でも技術でも、いい仕事をするには、女のことが分かってないとダメなんじゃないかな」。

どうやら優れた経営者や仕事ができる人は、女性の心をつかむのが上手なようですね。

ところで、女性を口説くとか女心をつかむとか、具体的にはどういうことなのでしょう。

次の言葉にそのヒントがありそうです。

「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ」。

稀代のプレイボーイやカリスマホストの言葉ではありません。

世界で最も優れた企業の最強ビジネスリーダーだったスティーブ・ジョブズの名言です。

皆さんも目の前の顧客に恋をしましょう。

恋する相手が何を望んでいるのか知恵を絞って考え抜きましょう。

「あなたは特別」と思わせてくれる人に心が傾くのは、女性も顧客も同じですから。



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