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岡山の税理士のウェブログ

「~させていただきます」の多用に要注意!

2016-12-18

ビジネスメールに限らず電話や対面での際でも、うっかり使ってしまいがちな敬語に「~させていただきます」があります。

例えば、ファーストコンタクトのメールの書き出しで次のような自己紹介文を目にしたことはありませんか?

「弁護士をさせていただいております佐藤です」。

名乗る本人は、相手に自分の立場を丁寧かつへりくだって伝えようという気持ちで「~させていただく」を使っているのでしょうが、この言い回しでは「相手の承認・了承を得て弁護士にならせてもらっている」という意味合いになります。

上記の一文は「弁護士の佐藤です」と名乗るのが適切です。

「年末年始の営業予定を改めてお知らせさせていただきます」という一文も同様です。

ここでポイントとなるのは、年末年始の営業予定を相手に「知らせる」ことです。

シンプルに「お知らせします」としても差し支えありませんが、「する」の謙譲語「いたします」を使い、「お知らせいたします」とすればスッキリした敬語の使い方になります。

したがって、上記の一文は「年末年始の営業予定を改めてお知らせいたします」が正しい言い回しです。

相手に対してより丁寧に伝えなければと気を使うあまり、つい使ってしまいがちな「~させていただきます」ですが、「送ります」や「報告します」といったビジネスメールでよく使う言葉も、謙譲語の「~いたします」に置き換える方がスッキリします。

例えば「メールで関連資料をお送りさせていただきます」という場合でも「~させていただきます」は不要です。

「メールで関連資料をお送りいたします」としても相手に失礼にはなりません。

相手に社内の担当者が休みであることを伝える際、「山田は本日、お休みさせていただいております」という言い回しをよく目にしますが、休んでいるのは会社の規定や自分の都合によるもので、人に許可を得ているわけではないため「山田は本日、休んでおります」あるいは「山田は本日、休みです」とするのが適切です。



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