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為政清明(いせいせいめい)「大久保利通」から学ぶ

2016-11-25

幕末から明治の激動の時代、命を賭して新しい日本のために尽力した大久保利通は1830年、薩摩藩の下級武士の家に生まれました。

学問を好み、身分にこだわらずに農民や町人とも交流した父や、海外事情に通じ先進的な思想を持つ祖父の血を引いたといわれる利通は、その才覚をいかんなく発揮。

強い信念のもと知略を用いて倒幕、王政復古のクーデターを成功させて明治政府を樹立します。

多くの士族の反感を買いながらも廃藩置県などさまざまな改革を断行し外交でも手腕を発揮しますが、志半ばにして暗殺され非業の死を遂げたのは47歳のときでした。

その中で注力したのが「殖産興業」です。

42歳の頃に岩倉使節団として約1年10カ月に渡り欧州を視察した利通は、同じ島国で繁栄していたイギリスに特に興味を抱きます。

イギリスの高い生産力や発展ぶりに触れて感嘆するとともに、イギリス発展のポイントは工場と貿易にあると分析し帰国後、その知見を生かします。

その後、政府の中枢である内務卿に就任すると、日本初となる内国勧業博覧会を開催。

富岡製糸場など官営工場も設立し、官民あげて殖産興業に取り組むことで日本は近代国家への道が開けたのです。

冷徹非情と非難されながらも志を貫いた利通の政治理念は「為政清明」。

清く明るく堂々と政治に向き合う真摯な姿勢がうかがえます。



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