- ホーム
- 岡山市の税理士のウェブログ
- 「セイコーマート」から学ぶ

「セイコーマート」から学ぶ
2012-10-04
日本初のコンビニエンスストアはセブンイレブンではありません。
今から約40年前、セブンイレブンが日本に進出する3年前の1971年、札幌に誕生した『セイコーマート』1号店が日本のコンビニエンスストアの元祖です。
北海道は日本一のコンビニ激戦区とされ、セブンイレブンでさえも撤退店舗が相次ぐ厳しさ。
それほどの苦境にありながら、セイコーマートは全国1132 店舗のうち道内の店舗数1028店(2012年2月末現在)。
しかも2011年度の顧客満足度調査では、大手コンビニチェーンを押しのけてコンビニ部門で堂々の第1位。
さらには準大手以下では唯一、増収増益を続けてもいます。
その強さの秘密は、圧倒的な商品力と独自に確立した物流網によって、道内のほとんどの市町村の「インフラ」となっていることです。
充実のプライベートブランド商品は地元産の生鮮から漬物まで。
そのほとんどをグループ企業で製造し、価格は100円前後。訓練を受けた専門のスタッフが作りたての総菜や弁当を提供する「ホットシェフ」サービス。
全道へ生鮮品を配達できる物流網。
コンビニ随一の品揃えと言われるワインは世界中のワイナリーから調達しています。
「何を売ろうとしているか、はっきりしないのが今のスーパー。
あまり使命感を持たないでただ安く売る。
そして話題になることをやる。
そういうことを繰り返している結果が今に現れている」と語るのは、創設者で会長の赤尾昭彦さん。
地域のインフラとして成長すれば地元も潤うというセイコーマートの経営哲学は、準大手以下の生き残り戦略であると同時に、地方企業のビジネスモデルとしても大いに注目されています。
※当ウェブログの内容等に関するご質問は、受け付けておりませんのでご留意ください。