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「勤務間インターバル制度」とは何ですか?
2016-07-27
【Q:人事担当者】
IT関連企業で人事を担当しています。
ソフトウェアの開発や保守を担当する社員は、業務が深夜に及ぶことが少なくありません。
深夜労働の割増賃金にはきちんと対応しているものの、社員の健康も心配です。
現在、深夜残業の翌日は「上司と相談の上、遅めに出社する」という運用でカバーしていますが最近、目にした「勤務間インターバル制度」も気になっています。
【A:社会保険労務士】
勤務間インターバル制度とは、終業時刻から次の始業時刻までの間隔(インターバル)の最短時間を規制することで長時間労働を抑止し、従業員の休息を確保することを目的とする制度です。
EU(欧州連合)では1993年に法制化してこの制度を導入しており、24時間につき最低連続11時間の休息が定められています。
日本では継続した休息を与えることが定められているものとしては、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」があります。
すでに長時間勤務や不規則な勤務体系が常態化している業界を中心に注目が集まっており、KDDIでは退社から出社まで8時間以上空けることを就業規則に記載するなど、一部の大企業が自主的に導入を始めています。
日本でも今後、制度導入の推進が予想されます。
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