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賃金体系の選び方

2016-08-01

賃金体系は、職務役割等級制度等に基づいて決定され、社員の意欲を高める人事制度の中核に位置付けられます。

そこで、自社の業種・活躍して欲しい人材に合った賃金体系を選択する必要があり、その判断基準を「職務の特性と適した賃金体系」として紹介させて頂きます。

◆ 職務特性と賃金体系

一般に、職務の特性に適する賃金体系は以下の通りです。

[定型的職務群の賃金体系]

職務の特性

①習熟度合によって、速度や正確性が異なる職務群

職務例:仕上げ工・店頭販売

適する賃金体系:等級別単一職務給+習熟給(積上型or習熟ランク給)or範囲型職務給

②着任時に完全な職務遂行能力が求められる職務群

職務例:自動車運転・建設機械運転・薬剤士・検査技師

適する賃金体系:単一職務給+経験加給

③監督能力により現場組織の成果が求められる職務群

職務例:建設現場監督

適する賃金体系:単一職務(or職能)給+成果給、職務給+幅の大きい習熟給(orマイスター手当)

④高度技能による成果が求められる職務群

職務例:レンズ研磨・医療検査技師

適する賃金体系:単一職務(or職能)給+成果給、職務給+幅の大きい習熟給(orマイスター手当)

[非定型職務群の賃金体系]

職務の特性

①職務遂行方法が固定的でない職務群

職務例:企画・調査職

適する賃金体系:等級別範囲型職務給or等級別範囲職能給

②専門職

職務例:専門技術職

適する賃金体系:等級別単一職務給+業績給

③管理職

職務例:マネジメント職

適する賃金体系:役割等級別単一職務給+業績洗い替え給

経営者には、自社の賃金体系が適切か、チェック、見直しの検討をお勧め致します。



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