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岡山の税理士のウェブログ

逆になっていませんか?

2012-09-24

意味が逆転して誤用されていることば、慣用句のトップクラスなのが次の2つではないでしょうか。

①「役不足」、本来は役者に対して役が不足であることを指します。

つまり、その人の力量に比べて与えられた役目が軽すぎるという意味です。

例として、「課長、この仕事は私には役不足で無理です」などと言う場合ですが、正しい意味だと「私がするには、仕事が簡単すぎます」と言っていることになり、実際とは逆に近い状態になってしまいます。

このセリフを言う時には、「経験不足」「力不足」を使うと良いでしょう。

②「確信犯」、本来は思想・宗教・政治分野などの信念に基づき、自分の行為を正しいと信じて行われる行為や犯罪(それを行う人)を指し、もともとは法律分野のことばです。

テロ行為などは「確信犯」を用いても構いませんが、よく使われる誤用での意味は、「悪いこと」「やましいこと」とわかっていて行われる行為や犯罪(それを行う人)です。

ことばをスマートに使うのは素敵な大人の身だしなみにも近いのですが、誤用という場違いなお洒落になってしまうと、かえって恥をかきかねません。

また、「難しいことばを使うと賢そうに思われる」と思いがちですが、「あいつはよく熟語やカタカナ語を使って話すけど、間違ってることも多いよ。あれはモテたいと思っての確信犯だよな?」・・・本当の意味を知っている相手だと、「君もだよ」と笑われてしまうかもしれません。

話し言葉だと「故意」では通じにくいかもしれません。

「わかって言ってる」「わざと言ってる」と、逆に簡単なことばを使うのもテクニックです。

大事なのは話したい内容が相手に通じることです。

ことばは、その場(書く・話す・場所・雰囲気)や相手に合わせることも必要で、敬語や謙譲語もそうですが、やはりTPOに合わせた身だしなみに通じます。




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