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作業手順書の活用
2016-05-29
“作業手順書”は規定された品質・効率をもつ製品やサービスを完成させるために、必要な作業内容・手順を文書化したものです。
同じ目的を持つ文書に“標準書”がありますが、“手順書”は“標準書”の一部分を、より詳細に具体的に記述したものです。
◆ “作業手順書”の機能と作成方法
【機能】
①複数の作業者が、同レベルの品質・効率を実現できるように訓練する基準。
(初任者の技能向上、熟練工の育成)
②作業のミス・漏れをなくし、無駄を防止する手順を示す。
③作業手順の中から、品質や効率を阻害する問題点を発見して改善を行なう。
④「毎年1回など、頻度は少ないが、重要な業務」の手順を誤りなく実施する。
(例:年1回の株主総会の準備、実施)
【作成方法】
“作業手順書”の作成目的を設定する。
自社で定めた様式に従って、必要な作業を具体的に(固有名詞・数詞を使って)、作業順に記述する。
各作業の処理時間を設定し、記載する。
(注)作成イメージは次表の通り。
【作業手順書の作成イメージ】
[目的] ○△バルブの製造
1.○○の準備 ≪所要時間2分≫
2.△を□にセット ≪所要時間1分≫
3.径8mmまで研磨(ツール:研磨剤A) ≪所要時間5分≫
中略
20.完成チェック(ツール:チェックシート) ≪所要時間5分≫
◆ “作業手順書”の活用法
①初任作業者の訓練、及び作業者の熟練度向上訓練・認定に用いる(完成品の品質と、所要時間で効果を計測)。
②品質問題の発生原因、作業スピードの問題点等を手順の中から特定し、改善手順を作成、適用することにより、品質の安定、生産性向上に貢献する。
◆ 経営者・管理者の留意点
作業担当者が理解、納得している手順書が本当に役立つ良い手順書です。
作成時や改善時に、実際に作業に携わっている作業者の参加を求め、衆知を集めて作業手順書のブラッシュアップを図りましょう。
※当ウェブログの内容等に関するご質問は、受け付けておりませんのでご留意ください。