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次工程はお客様
2016-05-14
「顧客ご満足の追求」は、全ての企業にとって重要な使命と言えますが、この考え方を社内の前後工程に応用すると有益です。
例えば、例に示した社内工程のつながりの中で「製品保管・入出庫」の次工程は「荷造り」の工程であり、このような前後工程の関係に注目して、様々な改善を進めることができます。
◆ 「次工程はお客様」と“BPR”
“BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)”は「企業活動や業務の流れを分析し、最適化すること」ですが、これを「次工程はお客様」と言う視点で活用することができます。
次の例は保管工程の担当者が出荷工程の「出庫された製品を並べ替える作業を減らし、残業を低減したい」というニーズを知って、「出庫する時の作業順序を変える」という改善策をとり、効果を上げたものです。
このように、前後工程で問題点を話し合うことは、有益な改善につながることが多いと言えます。
前後工程の協力による“BPR”(例)
準備工程(資材準備)
生産工程(半製品準備、充填等)
製品保管工程(入庫、出庫)(所要時間18→16)(改善策(T)(注))
出荷工程(荷造り、発送)(改善策(D)(注))
(注)“DRASTIC”のT(順番を変える)、D(手間を減らし、残業時間減少)
[DRASTIC分析]
D:Discontinue:やめてしまう。
R:Revers:反対にする。
A:Assign:役割分担する。
S:Substitute:代替する。
T:Turn:方向・順番を変える。
I:Into Pieces:バラバラにする。
C:Concentrate:集中処理する。
C:Concurrent:並行処理する。
C:Combine:結合する。
◆ 経営者・管理者の留意点
部門間の“BPR”を「次工程はお客様」、 “DRASTIC”の視点で行い、目標管理の部署間共同目標の設定、改善目標達成に応用することをお勧めします。
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