岡山の税理士のウェブログ

消費行動の原動力

2016-05-13

女性に年齢の話題はタブーというのは今や過去の話かもしれません。

雑誌でも化粧品でも堂々と「50代向け」「40代向け」とうたったほうが支持される時代です。

「○代のあなたへ」と呼びかけることで該当する世代に「自分がターゲットだ」と意識付けして、その上で年齢なりのベストを提案する。

「ミセス」というあいまいな呼びかけでは訴求力が弱く、女性の行動を促せないのでしょう。

ダイレクトメールの「○○なあなたへ」という呼びかけとよく似ています。

また『親が死ぬまでにしたい55 のこと』という本が売れたのも同じ現象でしょう。

人生の最期を考える世代に向けた本は珍しくありませんが、本書のターゲットは年老いてきた親を持つ子どもたち。

「親はいつまでも元気でいるわけじゃないよなぁ」とやんわり意識させ、「今のうちに親孝行しておこう」と行動のきっかけを作る新しい切り口がヒットの要因でした。

消費者の行動を促すには理由が必要ですが、なかでもタイミングは消費行動の原動力です。

消費者が自然とタイミングを意識するような演出は、商売上の重要なマーケティングなのでしょう。



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