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神になった天才文人「菅原道真」から学ぶ

2016-04-04

学問の神様として親しまれる菅原道真は845年、菅原是善の家に生まれます。

菅原家は学者の家系で、祖父・清公は最澄、空海らと遣唐使に随行、帰国後は名門の私塾を営んでいました。

このような恵まれた環境の中で道真も才能を開花し、若くして最難関の国家試験である方略試に合格します。

方略試は230年間でわずか65人しか合格しなかったともいわれる厳しい試験でした。

その後、文人の頂点ともいわれた文章博士(もんじょうはかせ)に就任、官吏として活躍します。

宇多天皇にその実力を認められ右大将に任命されます。

同じ頃、宇多天皇は醍醐天皇に譲位したのですが、このときに宇多天皇が道真だけに譲位の相談をしたことが周囲の不満を呼びます。

左大将であった藤原時平の陰謀により、道真が醍醐天皇を排除しようとしているという嫌疑をかけられて大宰府に左遷され、57歳で非業の死を遂げました。

その後、陰謀に関わった藤原家の人々の相次ぐ死、京に立て続けに起こった天災が、道真の怨霊によるものと考えられるようになります。

そして死後、数十年して道真の左遷は破棄され高い身分が与えられました。

さらに道真の霊を鎮めようと、大宰府や北野など各地に天満宮がつくられ「天神様」として祭られたのです。

時の経過と共に道真の怨霊という側面は影を潜め、学問の神様として慕われるようになりました。



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