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問題解決策の検討

2016-03-27

問題解決アプローチでは、「問題の因果構造分析」が終了し、問題発生原因が特定されたら、原因に対して問題解決策を検討し、その正しさを検証しなければなりません。

◆ 問題解決策の検討手順

問題解決策の検討手順は以下の通りです。

1.業務プロセスの分解:業務のプロセスを作業の単位で分解

2.問題発生原因との対応付け:作業と問題発生原因の対応付け

3.問題解決策の検討:“DRASTIC”の視点で問題発生原因に対する解決策の検討

4.問題解決策の検証:問題解決策の正しさを実験により検証

この検討結果を簡略に例示します。

[問題解決策の検討(例)]

業務プロセス1.原材料準備

(中略)

業務プロセス5.原料投入

業務プロセス6.栓手締め
(原因との対応)嵌合不十分
(問題解決策(DRASTIC))S:治具の使用

業務プロセス7.経時でガス発生
(原因との対応)経時でガス漏れ

このように、原因となったプロセスに焦点を当てて、“DRASTIC”の視点で改善策を検討します。

“DRASTIC”分析の意味と活用方法は次の通りです。

[DRASTIC分析]

D:Discontinue:やめてしまう。
R:Reverse:反対にする。
A:Assign:役割分担する。
S:Substitute:代替する。
T:Turn:方向・順番を変える。
I:Into Pieces:バラバラにする。
C:Concentrate:集中処理する。
Concurrent:並行処理する。
Combine:結合する。

このような検討方法は、ユニークで効果的な改善案を導き出せる場合が多いのです。

対策の検討目的を「工程の時間短縮」に置いて、開発工程・製造工程の時間短縮、効率化に成果を上げた事例もあります。

◆ 解決策の検証

問題解決策は実際に有効であることを検証して、はじめて完了報告や、作業標準・取扱説明書の改訂を行ない、詰めとします。

なお、クレーム対策など急がれている場合は、お詫びと中間報告等、相手を怒らせず、安心させるための工夫を要します。



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