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「また会いたい」と思われる人
2016-03-06
商売をしているとさまざまな出会いがありますね。
「人生は出会いがすべて」や「人生は出会いで決まる」という先人たちの言葉を引くまでもなく、出会いの素晴らしさや大切さは誰もが実感していることでしょう。
生涯に出会う人の数は約3万人という計算があります。
人生80年として、生まれてから死ぬまでの間に毎日新しい人と出会えたら、365日×80年=29200人。
その約3万人との出会いの中で、「このご縁に感謝します」と思えるすてきな出会いをいくつも経験された方は、さぞかし幸せなことでしょう。
ご縁が生まれるとき、そこには不思議なチカラが働くようです。
縁をコントロールすることはできませんが、ひとつひとつの出会いを大切に積み重ねていくことはできそうです。
今回はその極意を「話術の神様」とまでいわれた徳川夢声(むせい)に学んでみましよう。
日本の元祖マルチタレントともいえる明治生まれの徳川夢声は、もともと無声映画を解説する活動弁士でした。
その話術で日本中を魅了したという言葉の達人が、人と会話するときの極意として「座談十五戒」を残しています。
1.一人で喋るな 2.黙り石となるな 3.(威張って)反り返るな 4.馬鹿丁寧になるな 5.お世辞屋になるな 6.毒舌屋になるな 7.(愚痴の)コボシ屋になるな 8.自慢屋になるな 9.ほら吹きになるな 10.知ったかぶるな 11.賛成居士(こじ)になるな 12.反対居士になるな 13.軽薄才子(さいし)になるな 14.朴念仁(ぼくねんじん)になるな 15.敬語を忘れるな
誰に対しても「イエスマン」で自分の意見を言わない賛成居士。
逆に反論ばかりする反対居士。
思慮の浅はかな軽薄才子。
人情や物の道理が分からない朴念仁。
十五戒に共通しているのは「自分中心であってはならぬ」ということです。
自分が発する言葉は自分の人格を表します。
出会ったばかりであなたのことを何も知らない相手は、あなたとの会話から「あなたという人」を無意識に感じとっているでしょう。
話がうまいから好感を持たれるのではありません。
あなたの言葉で心が温まるから「また会いたい」と思ってもらえるのです。
これからもみなさんがすてきな出会いに恵まれて、良いご縁が広がっていきますように。
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