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地元に根付いた「世界にひとつだけの花」で大成功! 

2016-02-14

贈り物のラッピングに添えたり部屋の飾りに手作りしたりと、今ではクラフトのひとつとしてブームとなっているペーパーフラワー。

折り紙とはまた異なる雰囲気の「紙の花の世界」を繰り広げ、スモールビジネスを12年間継続して来た女性メリー・イバールはワシントン州スポケーン市に実店舗&オンラインショップを構えます。

2003年、手作り花屋のオーナーとして「Anemone Paper Florist(アネモネ・ペーパー・フローリスト)」を設立。

当時はペーパーフラワーを商品とすることはまったくの新分野であり、メリーはニッチなパイオニアとも呼ばれました。

南米文化のひとつとして受け継がれて来たペーパーフラワーが盛んだったのは世界大恐慌時代と言われています。

その当時のテンプレートを手にしたメリーが遊び心でペーパーフラワーを作り始め、自身の結婚式にその600本を使用したことが同ビジネスへの入り口となりました。

「身内の花屋を通しても生花は高価すぎる。その分だけご馳走やお酒にまわしたいし、どこか芸術的な要素も含んだ式にしたい!」そんな想いを叶え、晴れの日に花を添えたのが数々の手作りペーパーフラワーだったのです。

時代が大きく変わったとは言え、現代の花嫁たちからのリクエストも同様の理由が多く、特別な日を飾った思い出のブーケがいつまでも枯れることなく保管できることも好まれています。

2009年、春コレクションのステージにシャネルが大きなペーパーフラワーを使用し同業界は注目を浴びますが、ひとつひとつ「世界に一品」を手作りし続ける同店には地元に根付いた実店舗での人とのふれあいが継続の秘訣となり続けました。

その後、オリジナルのテンプレート120種を作成&展開し、現在はウエディングやお悔やみ、大規模なパーティーを手掛ける他、ペーパーフラワー教室も始め、企業のオフィスやロビーを彩るアートとして定期的な配達の契約も交わしてきました。

生花や布製造花という競合に勝つ強みのひとつは、色合いやサイズを買い手の要求にそのまま応えられること。

用紙には無酸化性で記録文書に使用される上質なものを選択し、一枚一枚の花びらを合わせる芸術品には作り手の温もりによる息吹が感じられます。

洗練されたウエブサイトをのぞくと、商品のひとつには「Bonsai(ボンサイ)」も並び、花が取り付けられる枝には自然木を選んでいます。

クラフトをビジネスに変え、大量生産の難しさを逆に強みに変えたメリーの挑戦は今後もまだまだ続くようです。



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