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鉛筆を削るワザをアートに変えて大成功!
2016-02-21
ユーモア作家の肩書きを持つデビッド・リース。
ニューヨーク州ハドソンリバーバリーを本拠地に活躍する彼は、7~8年間の漫画家としての経歴を積むも経済的な苦労も続き離婚し、その後は国勢調査員として暮らしを立てていました。
そんな彼がビジネスに変えてしまったものとは「鉛筆を削るワザ」。
そもそも鉛筆を削ることが大好きで、その作業自体を楽しい!と感じていたデビットは、単に「鉛筆を削ることをお金に変えられないか?」と考えました。
生活を支える収入にはならなくとも、少しでも家計の足しになり、自分が興味を持つことをもっと深く学べたら・・・という思いだけでした。
インスピレーションのひとつに、高校時代の友人でクラシック・ギター職人の存在を挙げます。
木版を曲げロゼットを作り上げ、じっくりと時間をかけながら納得の行く芸術品を完成させるという、何もかもが一からの手作業のプロセスに彼は感動をおぼえました。
そこに見る職人芸の情熱をデビットが「鉛筆削り」に見出したところはなんともユニークです。
ニッチなビジネスの極みともいえそうですが、いまだに尋ねられる「冗談でしょう?」の質問に彼は真顔でこう答えます。
「決して生半可な気持ちではない。真剣勝負のアートなんだ!」と。
これまでに数千本のオーダーを受け、一本一本を丁寧に削って来ました。 値上げも経て現在の値段は1本につき40ドル。
「最高に尖った」仕上がりには、6週間~8週間の時間を要します。
以前は依頼主から鉛筆の送付を受け付けていましたが、現在は鉛筆自体は提供しているとのこと。
配送中の懸念となった鉛筆の芯のダメージ防止には、ビニールチューブをかぶせた鉛筆をプラスチック製の筒に入れ、そこにゴム製の蓋を付けることにより解消! 壁に投げ当てても芯が折れないことを実証し、ビジネスを成功させる意欲も湧いたと言います。
40ドルの価格には、職人芸を証明する鑑定書、そして小袋に詰められた削りカスも一緒に送られてくるというこだわり振りです。
注文者の中には実際に鉛筆を使用する人もいれば、芸術品として飾ったり、話題づくりために持ち歩く人も多いとか。
さらに鉛筆の削り方ノウハウを詰め込んだ書籍の出版も手掛けました。
「どんなに生活が変化し、如何に現代的でポップ嗜好の家庭であっても、家の中には必ずアルカイックな鉛筆が偏在してるんだよ」とデビッド。
何気ない身近なアイテム「鉛筆」への称賛が起業に変わってしまったユニークな一例ですね♪
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