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『パス・ザ・バトン』から学ぶ
2015-12-28
モノの価値にはいろいろな尺度がありますが、「思い出」は付加価値になるのでしょうか。
思い出は本来とても個人的なものです。
だからこそ他人には「ガラクタ」でも自分には「宝物」なのですが、個人的な思い出をウリにして人気を呼んでいるのがリサイクルショップの『パス・ザ・バトン』です。
人気の秘密はユニークな販売方法。
店内に並ぶ商品にはすべて「札」が付いていて、そこには商品を持ち込んだ人の顔写真とプロフィールのほか、商品にまつわる個人的なエピソードが紹介されています。
「初のボーナスで思い切って買ったバッグ。大事な商談には必ず持って行きました」といった思い出を添えることで、その商品が単なる「中古品」ではなく持ち主の「愛用品」だったというストーリーを生み出し、お客様はそのストーリーに共感するのだそうです。
「大切に使わせていただきます」と商品を買っていく人が多いのは、商売における「共感」がいかに重要かを示しています。
モノの価値を決めるのはお客様。
つまり商品にまつわる「ストーリー」はお客様の共感を呼ぶひとつの付加価値になり得るということでしょう。
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