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意外と間違いの多い「敬語」の使い方

2016-02-04

敬語は敬意を表す「人」に使います。

例えば「部長のお宅には犬がいらっしゃいますか?」という一文では、「犬がいる」の「いる」に尊敬語「いらっしゃる」が使われています。

しかし、これでは敬意が部長本人ではなく、部長が飼っている犬に向けられていることになります。このように人以外に敬語を使うのは誤りです。

この場合は「部長のお宅では犬を飼っていらっしゃいますか?」とすれば、「飼う」という行為を敬う表現となり敬語として適切です。

話し言葉で「猫に餌をあげる」「花に水をあげてください」のように「与える」の丁寧語「あげる」を、人ではなく動物や物に使っているケースがあります。

「制服には黒のパンプスを合わせてあげましょう」「急須にお湯を入れてあげてください」といった使い方も増えています。

敬語は、あくまで敬意を表す「人」に使うものであり、物には使いません。

したがって「猫に餌をやる」「花に水をやってください」「制服には黒のパンプスを合わせましょう」「急須にお湯を入れてください」のように使いましょう。

また敬語は敬意を表す「人」によって使い分ける必要もあります。重要なのが会社の「内と外」での使い分けです。

社内では上司や先輩に対して敬語を使いますが、社外の相手に自社の上司のことを伝えるときは敬語の使い方も変えます。

社外の人とのやり取りで上司のことを伝えるときは、「役職名を省く」「相手に対して謙譲語を使って伝える」という2つのポイントを押さえておきましょう。

社内では目上の相手には尊敬語を使いますが、社外の相手とのやりとりでは敬語が向かう対象は(社外の)相手です。

上司といえども自社の社員には謙譲語を使い、へりくだった表現にします。

例えば「山田部長が出張からお戻りになられたら、ご連絡いただくよう申しあげます」は「部長の山田が出張から戻りましたら、ご連絡するように申し伝えます」とするのが正しい敬語の使い方です。

会社の「内と外」の敬語の使い分けも取り違えないように気を付けましょう。



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