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そもそもその問題は、解く価値のある問題か?
2015-11-08
【書籍タイトル】:論点思考
【著者】:内田和成(早稲田大学ビジネススクール教授)
著者は米国系コンサルティング会社、ボストン・コンサルティング・グル-プの元日本代表。
こうした会社の仕事は企業から持ち込まれた問題に対して解決策を提示することですが、著者は「問題が適切に設定されているかどうかを疑うことから始めよう」と提案しています。
問題解決にかけられる時間や手間、人手には限りがある。
だからこそ「成果をあげるには問題選びが大切」なのだそうです。
著者の経験を交えながら、正しく問題を設定したり問題設定力を鍛えたりする方法を紹介しています。
新しい発想の呼び水となりそうです。
面白かったのは、「向こう20~30年に渡って盤石な経営ができる組織づくり」を望んだオーナー経営者の本音が「息子に事業を継がせたいから手伝って」だったりすることがあるそうで、事業さえ上手くいけばどんな提案でも良いというわけでないという話。
相手の立場に立って考えることって大切なんですね・・・。
なぜ人の話を聞くことが大切かということも論理的に書かれています。
自論、正論にこだわりがちな方にお勧めの一冊です。
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