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『CastMedic Designs』から学ぶ
2015-10-01
2012年、バージニア州にて『CastMedic Designs(キャストメディック・デザイン)』を設立した女性クリスティーナ・デーブス。
なんと彼女は骨折という自らの痛みをともなった不運な出来事からビジネスを生み出しました。
桟橋側に向かって船からひょいっと飛び降りたクリスティーナは、着陸時に誤って足を骨折してしまったのです。
診察室で医者が持ち出して来たのは「黒くもたついた」なんとも格好の悪い骨折サポート用の履き物。
加えて「今日から8週間も履き続けるように」との通告に彼女は深く落胆しました。
よりによって翌日から世界中のファッションの中心地・ニューヨークへ出かけることになっていたからです。
普段からお洒落好きなクリスティーナは、もっとセンスのいい気の利いたサポートグッズはないものか?と、旅先ニューヨークの移動中でさえも必死に検索を続けました。
結果は、ゼロ。
そしてその「ゼロ」が彼女を起業へと導いたのです。
骨折中だからといってお洒落をあきらめることはない!
ブルーになりがちな治療中も「ワードローブに合ったサポートグッズの装着で明るく前向きな気持ちで完治を目指したい!」と商品化したのが、意表を突く色や飾り付けを施した骨折サポートグッズです。
それは帯状のフェイクファーを巻きつけブランド品のブーツ風に変身させるもの、花やバッジなどの飾りでアクセントをもたせたり「ライナー」と呼ばれる内側のソックス部分に豊富な色模様のバラエティを加えたもの等々。
元の物にちょっと追加するアイデアによって治療中のケガ人を勇気付けるということが感動を呼び、同社のクチコミや公共への広報につながりました。
意外な宣伝効果をもたらしたのはケガをしたセレブリティたち。
人前でのパフォーマンスが仕事である彼らにとっても、同社の商品であるファッション性に溢れたギプス(骨折サポートグッズ)は目新しいものでした。
「ケガをした」ダイアナ・ロスや元オリンピック金メダル選手たちが彼女の商品を装着しパフォーマンスに挑むたびに、それまでダサかったサポートグッズのイメージが見事に覆されています。
まさに「不自由」の中にヒントはたくさん詰まっているのかもしれませんね!
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